断捨離その3

去年・おととしとやってみてはいるものの、捨てても捨てても片付かないので、今年はワードローブや本棚、机などの家具まで業者に回収してもらい、ようやく少しスッキリした。田舎に戻ってからはや20年だが、その前、東京にいた頃は引っ越し魔と言って良いほど、よく引っ越しをしていた。その度に少しずつ断捨離のようなことをやって来たわけだが、こちらに帰ってからは引っ越しをしていないので、いつの間にかモノが溜まっていくのであった…ということに今さら気が付いて、引っ越しのつもりでイロイロ処分しようと思ったのだ。

残した家具はソファーと籐椅子と、いずれ部屋から出そうと思っている木製の棚のみ。本当はソファーも椅子も処分しようと思っていたのだが、当面座るものがないと都合が悪いので、気に入った椅子が見つかるまでは使っていようと思う。経年で傷んで来たこともあるが、20年前とは趣味趣向が違って来ているし、ジョブズの部屋のように、思い切ったシンプルさで暮らしてみたいと思った。大方のものは押入れに入れ、上記の家具以外ではイタリアで買った旅行バッグとギターと譜面台だけ部屋の片隅に置いてある。

細かい書類の類はまだ精査していないのだが、今日たまたま探し物があって押入れの中の書類をあたっていたら、驚くなかれ思春期に書いたと思われる日記らしいものが出てきた。15歳ごろに日記を書いていたことは憶えている。でも、今回見つかったのはフツーのノートへの殴り書きのようなもので、最初のページには、いかにも自分が書きそうな下らない考えが述べられているのだが、全く憶えていなかったのは、どうやら小説らしいものが書いてあることだった。いや、これまでに何度か小説を書こうとしたことはあって、いずれも完成してないどころかサワリを書いただけですぐ断念している(今回見つかったものもそうだが)。しかし、他のものは大まかなシチュエーションを憶えているのだが、これに関しては全く何も憶えておらず、でも字を見る限り、紛れもなく自分の汚い字である。しかも、サワリだけとは言え、ほとんど改行もせず、びっしりと5枚弱を一気に書いたようなのである。

いやぁ、こんなのを時々見つけてしまうから、断捨離といってもなかなか進まないんだよなぁ。