「かくも長き不在」

…という戯曲だか映画だか小説だかがあったような気がしますが、う〜む、久しぶり過ぎて何から書いてよいやら。とにかく生きてます、どうにか。「どうにか」というのも、毎朝電車を降りて職場に向かうのがホンの3〜4分の道なのですが、ロッカー室に到達する頃には、もう死ぬんじゃないかというほど胸が圧迫されるような感じでして。でも、職場の健康診断ではなんともないんですけどね。一応、血圧とコレステロール値が高かったので薬を飲むようにはなり、それらは数値的にはちゃんと低くなって来たのですが、朝の圧迫感はあまり変わらないようで。

ま、でもそれもその時だけのもので、全体的には元気です、起きてる時は。というのも、例の悪夢による大声の寝言と、それに伴う手足の動きがいよいよ激しく頻繁になって来たため、昨年末に今度は脳神経科で検査してもらいまして。今のところ、脳の萎縮も梗塞も認知症もパーキンソン症状もないが、やはりレム睡眠行動障害だろうということで、こちらも薬が出て飲んでいます。対症療法ですけど、今のところはまずまず効いております。初めて飲んだ日の翌日はあまりにも眠気が強かったので勝手に半錠にしてみたのですが、とたんに症状がぶり返したのでやはり指定通り1錠飲んで、その後は眠気もおおむね克服できるようになりました。が、レム睡眠行動障害の半数の人はレビー小体型認知症かパーキンソンか、多系統萎縮症になるという話もあり、先行きの不安はやはりあります。

そんなワケで、心身ともに元気でいられるのもあと10年ぐらいかと思い、今の内に色々見たり聴いたりしておこうと。正月には東京で歌舞伎と(ま、これは結構よく行く方ですが)、初めてルミネthe吉本で漫才なんか見てきました。前に博多大吉さんのことを書いたら、なんだかそれから気になって気になって。とは言っても、ルミネでは出演なしだったんですけどね。ウーマンラッシュアワーとかが出てました。いや、初笑いで楽しかったです。ホントは落語をとも思ったけど、昔たまに行っていた末廣亭は畳でね、あたしゃもう足首と足の指の付け根の骨折で正座ができない体になっちまって。漫才も正月にはテレビで必ず見ているので、一度生で見てみようかとなったワケです。

昨日は昨日で、地元でオペラを見ました。日本人の作ったのを見たことがなかったので、どんなものかと。島田雅彦作、三枝成彰作曲の「Jr.バタフライ」という、蝶々夫人の息子が長じてどうなったかという話、戦争がらみの話でした。島田雅彦の「優しいサヨクのための〜」は読んだオボエがあり、このオペラ作品もスバらしいものでしたが、特に印象的なアリアはなかったような。難しいですよね、やはり。最後に登場した三枝さんが、あまりにもヨボヨボしてたので、ちょっとビックリしました。

あらしさんに対しては、ずっと「茶の間」の姿勢で固定していますが、勿論コンサートDVDやテレビのレギュラー番組だけでなく、ニノのドラマや映画も必ず見ています。「赤めだか」がよかったですね。ニノが特にというより、全体が。山田洋二監督の映画も、思ったよりよかったです。予告編だけ見てると、期待できないか…と思っていたのですが。「坊ちゃん」はイマイチだったかな。いや、原作は案外あんな感じだったか。結構、憂鬱な感じの小説だったような気が。でも、道後温泉にはいつか行くゾと思いました。

ま、今日はこんなところで。今年もよろしくお願いします…って、遅すぎる挨拶ですみません。