映画と最新アルバム

【映画】
ならたー潤、見た。予告編で危惧していたようなゲス教師ではなくてホッとした。というか、見たのは初日だったと思うが、客入りが少なかったのは、やはりあの予告のせいじゃないの?ご当地でさえこんななのだから、先が思いやられる。

有村さんが良かったですよ。潤というより、彼女の映画だった。年のせいか、ああいう風な恋愛をしたことがないせいか、映画が個人的にグッと来たかというとそうでもないんだけど、特に彼らのファンじゃない人が見ても損のない映画だったとは思います。

その少し前に「ユリゴコロ」も見た。最初の方は、セリフや演技に不自然さがちょいちょい見られ、結構突っ込みどころが満載だなぁと思った。かつ、血がドバッとでるシーンも多くて目を背けることが多く、よほど途中で席を立とうかとも思ったが、我慢して見ていると、後半は徐々に良くなっていった。よしたかさんを始め、俳優さんも大方は適役だったみたい。

若い頃、乳児院に勤めていたことがあったのだけど、中には親が殺人者だという子もいて、この子の将来はどうなっちゃうんだろうって皆で心配してたなぁ。「殺人者の血」なんてないと思うんだけど、やはり世の中は偏見に満ちているから、殺意まで行かなくても、誰にでも起こり得るちょっとした怒りや乱暴さがその子に表れたりすると、きっと「殺人者の子の血」と見なされて必要以上に恐れられたり、自分でも恐れてしまうんだろうと思う。

でも、最近の映画って大作でもないのに上映時間が2時間以上あるのが多くて、正直ちょっと長すぎるよなぁと思う。昔はそんなに長くなかった気がする。それに、最近はど暗い映画か妙に明るいか、両極端な気が。「アウトレイジ」も見たけど、一話二話ほど面白くなかったというか、俳優陣が期待したほどでもなかったし、ラストがねぇ。そりゃないんじゃないの、と思った。たけしの映画って、ラストがどうしてもああなっちゃうのよね。

【CD】
最新アルバムは、ゆるりと始まった前作から一転。一曲目から飛ばして行くねぇ。しかも、お祭り気分というのではなく、疾走しながらも全体に大人っぽい。前作がポップ過ぎた反動かしら。

このアルバムは、若すぎるファンにはあまり受け入れられないかもしれないけど、ワタシはこういうのも嫌いじゃないな。確かに、一般受けするような曲は少ない気がするし、全体に飛ばしすぎの感があるとも思うんだけど、統一感は今までで一番かもしれない。言わば、捨て曲があまりない。はっきり言って、この中で心に残る曲とか、ヒットソングを出すのは難しいと思うんだけど、ファンにおもねらない、こういう攻め方もいいのではないかな。

ざっと聴いたところでは、ワタシのお気に入りは「Suger」ぐらいしかないんだけど、「風雲」「抱擁」「光」あたりもいいし、他の曲も全体にレベル高い気がする。去年酷評していた「I'll be there」も、このアルバムの中で聴くと違和感がない。っていうか、あの時はなんであんなに毛嫌いしていたのか、今となっては謎。確かに、今でも好きになれないフレーズはあるものの。まぁ、慣れもあるのかも、だけど。

最後の曲「Song for you」は、なんとなく「ラ・ラ・ランド」みたいだなって思った。それと、このアルバムでは、さとしよりもあいばちゃんの声が際立っていたな。