とうとう来たか…

今月に入って、また大声での寝言が何回かあった。寝る前に腹式呼吸をすると効果があると前に書いていたが、その深呼吸や体操をいい加減にしていると決まってそういうことになる。一回は夜中の2時過ぎで、自分の発する声で喉が痛くなって起きたくらいの大声だった。ワタシが二階に寝るようになってから、大声を上げても聞こえなくなったと言っていた姉もこの日ばかりは飛び起きて、なぜか外に飛び出して行ったようでバタンという玄関ドアの音が聞こえた。あとで訊くと、大声で猫が喧嘩していると思ったらしい。

二度めは明け方5時過ぎ、夢の中にまた不審な男が現れて去っていった。ワタシは多分それで叫びながら、体は金縛りにあっていたのだが、その男が部屋のドアから出て行くところがアリアリと見えて、ああ、これが幻視というものかと思った。実際にはワタシの寝ている体勢からはドアは見えない方角なので、幻視ではなく単に夢の延長なのだが、これが幻視に繋がっていくのだろうという確信を持ってしまった。やはりワタシは、レビー小体病の入り口にいるのだ。もし寝る前の複式呼吸をしなければ、毎日のように大声で叫んでいるのかもしれない。これでは施設に入るのもはばかられるなぁ。まぁ、薬を飲ませられるのだろうなぁ。

レビーはアルツハイマー型より進行が早い。やはり寿命は長くてもあと10年と思っていた方がいいのだろう。歩けるのは、5年ぐらいか。そう思うと、そろそろ仕事を辞めて、行きたいところに旅行三昧でもしようかと思うようになってきた。今の職場は、嘱託だと定年があってないような感じだから、ボケ防止のためにもあと2年ぐらいは勤めようかとも考えていたが、それどころではないような気がしてきた。

レビーは記憶力の衰えはあまりないようだが、歩けなくなるのはやはり悲しい。運動を続けて、少しでも進行を遅らせるようにしなければ。