映画3本見た。

週休二日になったら、毎週映画館に行くようになったのだ。

図書館戦争』、荒唐無稽だけど面白かった。極端過ぎるけど、いいたいことはよく分かる。岡田くんの演技にはムラがなくて、安心して見ていられた。大河、うまく行けばいいなぁ。いいと思っていた人でも、大河に出るととたんに演技が紋切り型でつまらなくなる、というのがワタシのあの番組への感想なので、そうならないようにと祈ります。NHKの演出に負けるな!と。逆に、全然知らなかったけど、いいなこの役者さんっていうヒトを見つけることもあるけど。

リンカーン』。英雄伝記映画かと思いきや、偉大な歴史にも政治的な裏取引がイロイロあったのね、という話だった。南北戦争に突入するまでの経緯は描かれておらず、戦争の終結に向けてどう奴隷廃止の憲法を実現させて行くかという現実的な画策が描かれている。見ていて思い出したけど、そういやぁ当時の共和党民主党は、人種問題に関して現在とは正反対の立場だったんだな。

後で調べたら、リンカーン奴隷解放はしたけど、インディアンは迫害していたという。英雄と言ってもきれいごとばかりじゃないってことだわね。お祖父さんがインディアンに殺されたからかも知れないけど、大量虐殺を指揮していたとか。知らんかった。ていうか、昔の南北アメリカの開拓なんて、まさに血塗られた歴史だったのだわね。

アルバート氏の人生』。主人公が性別を偽り男性として生きる道を選んだ理由として、独身女性が自立して生きることが許されていなかった時代(と土地柄)だったからとか、貧しく孤独な生活から逃れるためとか書かれてあるけど、第一の理由は、女性であることを否定したかったからというか、隠すこと自体が目的だったんだと思う。そういう意味で、決して普遍的なテーマではなく特殊な話なのじゃないかとも思った。男性への恐怖心から同性を愛してしまったり、年齢が若い時で止まってしまって、年甲斐もなく若い人を好きになってしまうというのは理解できるけれども。いや、Mr.ペイジの出現もあるから、やはり時代が抱えていた社会問題だったのかという気も。

あと、男装がうまく行ってもトイレはどうするんだろう?と、妙なことにギモンを感じてしまった。普通、男性同士でトイレで隣り合わせたりするものでしょう?一度もアルバート氏をトイレで見たことがないということで、すぐにバレたりしなかったのかしら。どーでもいいことかも知れないけど気になった。