昨日ツタヤで見た光景が

印象に残ったので書いておこうっと。

夫婦と思しき30代後半ぐらいのカップルがDVDを二人でチョイスしていたのだけれど、お互いのシュミが全然違うんだなこれが。奥さんがハリポタ好きなのに、旦那は「なんだよ、あれ?全然意味分からん」と言い『スパイダーマン』を借りるというと、妻は不満というより怒りに似た表情で、ちっと舌打ちせんばかりになりながらレンタル用のカゴに入れていく。「あと一枚、お笑いコーナーな?」と更に追い打ちをかける夫に、「え〜っ!?」と、ますます切れ気味な奥さん…。

まぁ、私の短い結婚生活の経験からしても、男女の映画やテレビ番組のシュミが合うということはナカナカないと思うわね。かつてのオットが(というか多分大方の殿方はそうなのではないかと思うけれど)好きなテレビ番組は、野球などのスポーツ中継とか、お笑い系の番組それも欽ちゃんみたいなほのぼの系じゃなくてドリフターズみたいなお下劣系(?)。私は女ばかりの(父以外)家庭で育っているし、テキは男家庭だったから、ホントに見るものが全然違っていた。映画の二本立てを見に行っても、それぞれが「良かった!」という映画は必ずと言って良いほどすれ違っていた。

でもま、そこは妥協するしかないと思うんだけれど、この奥さんはどうもそれが全く出来ないらしい。二人の同居生活に於けるストレス、妻の「ああ、なんでこんなバカなオトコと一緒になったのかしら?」、夫の「なんでこんな小難しいワケの分からん映画見るねん?」という胸の思いが如実に伝わってくる。

まぁまぁお二人さん、たかが映画なんですし、喰わず嫌いはやめて取りあえず一緒に見てみたら?スパイダーマンだって面白いかも知れないじゃないですか?でなきゃ、自分は自分、相手は相手で互いに勝手に観るというテもあるんだしさ。そんなにカリカリしてたら別れることになってしまうんじゃないかと、老婆心が出てくる。でもきっと、二人だけじゃなくて子供さんもいて、みんなで観るのかもなぁ。その場合、妻の方がきっと「教育的配慮」を考えるんだろうなぁ。

ああ、人と一緒に暮らすっていうのはホントに難しいんだよねぇ。あの人達見てたらまた色んなこと思い出して、ちょっぴり切なくなったな。