更年期の話

最近また頸椎のヘルニア症状が出て来て、左手から肩にかけてモヤモヤしてる。別に手が挙がらない訳ではないんだけれど、左の肩甲骨の下辺りがちょっと痛くて、腕も半分痺れたようになってる。でも、手だけで済んでるのはありがたい。右の股関節が人工で、いつも体重をあまりかけないようにしている(例えば、寝返りは右側には打たない)ので、左足側もやられるとけっこう辛いと思う。ヘルニアの症状が出ている時は動かさない方がいいのかなとも思うけれど、いつも通りラジオ体操はやっている。

ヘルニアも老化の一つの表れらしいけれど、50過ぎてからやっぱり更年期障害のようなものがあったと思う。もう閉経しているので過去形になっていると思っていたけど、まだ続いているのかなとも思う(閉経しても3〜4年間は卵巣機能がある程度存続していて、更年期の始まりと終わりを知ることは困難らしい)。

最初に、あ、これが更年期かなと思ったのは、よく言われているように急に顔から頭にかけてカッカと逆上せる感じを覚えた時だ。それが半年ぐらい続いたかな。でも、自覚したのはそれくらいで、あらっ意外と軽く済んだじゃん、なんて思っていた。

ところが、4年ぐらい前かなぁ、嵐にハマる直前ぐらいの時期だけれど、密かに気持ちが落ち込んでいた時期があった。まぁキッカケが全くなかった訳ではないし、元々性格的に結構落ち込み易いところはあるんだけれど、いつものソレとはまた違った、静かに、でも確実に心の底に砂のようなものが積もって行くような感じを味わっていた時があった。

ワタシは普段、いわゆる「淋しがり屋」ではなく、どちらかというと何をするのも一人の方が気楽でいいや、と思っているタチである。また、将来のことなどあまり考えず、いつも、まぁなんとかなるだろうぐらいにしか思ったことがなかった。実際、家には姉達がいつもいて煩いくらいだし、まぁその内に一人、二人と亡くなることは確実でも、死すらも怖いと思ったことはあんまりなかった。

それが、この時ばかりは、これから訪れる老いの日々を、一人で生きて行くことが心底オソロシくなった。いつも通り仕事をして帰っても、一人になるとそんな辛気くさいことばかり思っていた。そして、ああこれが更年期ウツってヤツかなぁ…と思った。本物のうつの人は仕事を通して知っていたから、そうではないのは分かる。でも、ホントに胸の中に灰が降り積もるようなそんな嫌な感じが何日も続くのだ。

ところで最近、50代前半の同僚で、彼女もまたワタシ以上に「独身貴族」を謳歌しているようなタイプで、そのまま生涯独身で通すのだろうと思っていたのだけれど、急に周囲に「いい人がいたら紹介して下さい」と言い出した。それを見て、「やっぱり彼女にもその時期が来たか」と思ったのだが、違うのかしら。

ワタシの場合、時間は少しかかったけれど、またいつものお気楽な自分に戻って来て、そして何故かジャニーズに邁進して行ったわけだけれど、果たしてこれが正しい老後なのかどうか。非常にアヤシイですけれど、まぁ、楽しいことが一番!という価値観からすれば、やっぱりこれでいいような気もします。

でも、またちょっとしたキッカケでウツっぽくなったりもするのだから、注意しながらやっていこうと思う。