手作りの店

昨日、姉達と伯母や従姉の入院見舞いに行った。伯母は先月から入院しているのでもう二回目の見舞いなのだが、暫く見ない間にすっかり認知症が進行し、話を合わせてはいるものの、私たちのこともどこまで分かっているのか怪しい感じだった。もう孫娘のことも分からないらしい。でも、肺炎になったと聞いて「もしや…」と慌てて再訪したのだが、もうICUからも出ており、意外と元気そうでなによりだった。

従姉の方は腕を骨折し、ボルトで骨を接合する手術をしたらしいのだが、転んだわけでもなく、せいぜい2〜3kg程度のものを持ち上げた拍子に折ったのだという。さてはきっと骨粗鬆症なのだろうと思っていたが、骨密度は年齢相応らしく、担当医もどうしてそんなことになったのかと首を傾げていたと言うから、いつ自分もそんな目に遭うかも知れないと思うと怖くなった。

病院へは私の運転する車で行ったのだが、帰りにとある手づくり用品を売る店(プチ・ユザワヤ的な)に立ち寄った。真ん中の姉は色んなものを手作りするヒトで、夏用の小窓カーテンの生地を買いたいのだという。車内で待たされるのも嫌なので、私も店の中に入ってみることにした。

するとイキナリ「Movin' on」が店内に、そう小さくないボリュームで鳴り出した。くわぁ〜っ、なんというタイミングであろう!イマドキはどこの店に入っても嵐の曲が流れているのだが、こんな店でまでも。しかもアルバム曲が流れるなんてねぇ有線かなぁ…などと思いながら、自分も何か買うような顔をして実は耳ダンボで流れる歌を楽しんでいた。

すると次に、「マダ上ヲ」が流れ、え?と思っていると、その次には「リフレイン」が…。つまり、アルバム「僕の見ている風景」の曲が次々と丸ごと掛かるのだった。あら、じゃあこれは有線じゃなくてこの店のチョイスで掛けているのねと分かったのだが、そうやって色んな人のCDアルバムを掛けているのか、嵐をぐるぐる一日じゅう掛けているのか…。

もしや店員さんの中に嵐ヲタがいるのかと思い、レジの方を窺ってみたが、皆さん40〜50代らしかったので、分からなかった。アルバム全曲聴く程の時間は店内にいなかったのだが、最後にナニゲにレジ前のコーナーを振り返ると、なんとソコに「嵐」の文字が入った小さめの手作りウチワがっ!

いるんだ。この店に。ヲタが…。

今の所、私は何かを手作りする気はないのだが、近日中にまた一度、あの店にカクニンに行こうか行くまいか、迷っている。