今月から外食が月二回に

なぜ増えたかと言うと、勿論、自炊に限界を感じ始めて来たからなのであった。朝食は皆てんでにパンやご飯を食べたりしているから夕食だけ当番制なのだけれど、それでさえこのザマである。何十年も朝晩家族のために食事を作り続けて来た亡き母の有り難みが、漸くバカ姉妹にも分かって来た今日この頃である。

それにしても、女が二人も三人も同じ台所に立っていると、気にいらないことだらけである。相手は気を利かせたつもりで洗い物を手伝ったりしてくれるのだが、そもそもその洗い方が気に喰わないというのだ。テフロン加工のフライパンにこびり付いた米飯を、ふやけぬ内からタワシで擦っているバカ。鋼の包丁を、腐って下さいとばかりに水に浸けっ放しにしやがる奴。かと思えば、乾いた食器をしまいもせずに濡れた食器を上乗せしたり…我が姉ながら、なぜこうも無知で何十年も生きて来れたのやらと呆れてしまう。しかしテキはテキできっと、何かとワタシにも気に喰わないことがあるに違いない。

残念ながら、そんな風でも料理の腕は確実に彼女達の方が上だ。長姉などは根が真面目なだけに、料理ノートまで作って研究しながらやっているし、次姉は根っから食べることが好きで、糖尿のクセに何皿も副菜を並べている。そのくせ米飯は茶碗に四分の一ぐらいしか食べないのだが、代わりにプリンだのパイだのケーキだのを焼いて食べている。それではどーにもならんというのに…。

ああ〜やだやだ、と言いながらも、これがいつか二人になり、終には一人になったら、やっぱり今の状況が懐かしくなるんだろうな。…あ〜やだやだ。