連休前、色々あって

久し振りに気分が落ち込んでいた。というか、問題を棚上げにしてワサワサした気分のまま、連休に突入せざるを得なくなった。連休と言ってもそれは世間の話で自分の休みは一日だけなのだから、せめてミニシアターにでも行って来ようと思ってもいたけれど、とてもそんな気になれない。一つ物事がうまく行かないと、何をしていても気分が浮かない。そんな時には嵐の曲かと思って聴いたけれど駄目だった。

私の部屋は二階だけれど、夜は一階の両親の遺影がある部屋で、一人布団を敷いて寝ている。猫を飼っているので、夜中に部屋の戸を開け閉めしなくてはならないからだ。猫専用の出入り口も風呂場の方にあるのだけれど、一度壊れて野良猫が出入りするようになったので塞いだら、直ってからもいつの間にかうちの猫もそこからは出入りしなくなったのだ。ヤツは深夜に出て行って早朝に帰って来るから、慢性的に睡眠が浅いのも、疲れが取れない一因なんだろう。

こういう気分の時は心の中で母の遺影に、「私みたいな子供に育てて失敗したね」と話しかけたり、「いやいや親のせいじゃない。自我は生来のものだからね」とか「そういえばM氏のファン仲間で乳癌で亡くなったNさんも、上の娘さんが統合失調症になって『子育てに失敗した』なんて言ってたなぁ」などと色んなことを思い出しながら布団を敷いている。N子さんは勿論、病気になった子供を責めているのではなく、自分がその病気の引金になったのではないかという後悔の念を抱いていたのだった。

自分一人のことだけでもこんなに面倒なのに、子供を育てるのって本当に大変だな。私は自虐的な気分で母に「子育てに失敗したね」なんて言ってるけれど、曲がりなりにもなんとか仕事をして、雨漏りもしない家に住んで、着るものにも食べるものにもそんなに困らないでいられるだけでも、親としたらリッパな子育て完了と言えるのかも知れないな。

まぁ、成功例とは言えないまでも、子育て落第みたいな烙印を自分の親に押すのはもう止めよう、と思ったりしたのだった。

合掌。