給料日だった。

給与明細をもらうと一応最終的な振込金額だけは確認しておくものの、ま、こんなものだろうという額でさえあれば、細かいところは見ない。ホントに雑な性格である。が、今日はたまたま他の人の明細が行方不明になっていると聞いたため、本当に自分の明細かどうか確かめるために二度見して、オドロいた。出勤日数が27日になっていたからだ。へ?そんなに働いてたのか私?何かの間違いではと思い管理者に訊いてみると、半日でも働いていれば出勤日には違いないから、これでいいんだって。休みがなかなか消化できないので、有休ももう30日になっていた。

今年も大晦日はきっちり夕方まで仕事である。正月は3日の土曜日から出勤である。一人身だとどうしても家庭を持っている人の用事や団欒を優先してあげざるを得ないところがあって、出勤日数に拍車がかかってしまう。でも、今回は思い切って正月3日土曜の半日を休んでどこかに行こうかとも考えてみたけれど、生来出不精でもあり、結局どーでも良くなってしまうのだわね。寒いし、雪で飛行機が飛ばないかも知れないしさ。

給料についての不満はない。考えてみれば、どんな仕事に就いても給料に不満があったことはあまりなかったような気もする。逆に言えば、欲しいだけの給料をくれるところでしか働いていないのかも。時に職種を180度変えてしまうこともあるから給料もドンッと下がることもあるのだけれど、それも何とも思わない。どこにいても貯金はできないけれど、田舎の方がやはりあまりお金のことを気にせずに暮らせる。給料日に慌てて銀行に走ることもないし、特に高価なものでなければ、何かを買う時に躊躇することもあまりなくなった。

うちは姉妹の共同生活なので、決まった日に決まった額を家に入れて生活費に充てている。その中から更に決まった額を食費として各自が持ち出し、その範囲で買い物をしている。なにがしかのお金が余れば、それを貯めて家電を買ったり、家の修繕などに充てている。

思うのは、給料が高くたって必要経費もそれだけ使ってしまうし、少なければ少ないなりに暮らして行けるということ。だから仕事を選ぶ時に、まず給料の良い所をなんて考えるのはあまり得策じゃないな。肝心なのは、勤務時間以外の時間もその仕事のために使えるか、ということなんじゃないか。私はドライなニンゲンだし、元々仕事志向ではないから、できれば勤務時間内に仕事を終えて、家に帰ったら一切仕事からは解放されたいと思っていたけれど、どんな仕事に就いても、それは叶わない。機械を相手にしているわけじゃないし、仕事をするための準備というものがあるからね。そういう意味では、やはり仕事というのはそんなに甘いものじゃないのだ。だから一番大事なのは、やっぱり好きなことを見つけるということなんだろうな。