今度は、松ケンで「ノルウェイの森」?!

と、一瞬、あまりのイメージの違いにオドロいたけれども、松ケンさんには絶対の信頼感あり。なぁに、やってくれるだろうと思う。菊地凛子というヒトも直子のイメージとはほど遠いけれども、演技力があるらしいから大丈夫のようだ。楽しみだなぁ。でも、なんだか最近、映画界はブンガクづいてるな。

今日は本屋で久し振りにSwing Journalを買った。本屋といっても、最近買うのは雑誌ばかりである。5月号が売れ残っていたのだけれど、SJ 誌の5月号ってのは毎年、日本人ジャズメンの人気投票結果発表があるのだなぁ。

おお、今年のJAZZMAN OF THE YEARは上原ひろみですか。やったね、松潤。2位が寺井尚子、3位が小曽根真、4位が山中千尋ですか。女性陣、強いなぁ。6位も秋吉敏子、7位がMAYA?(知らない)、9位が矢野沙織、10位が、なんと平賀マリカかぁ。頑張ってんだな、彼女。

しかし、Swing Journalも相変わらずだなぁ。表紙がアート・ペッパーですか。そりゃあアート・ペッパーは素晴らしいよ。だけど、いつまでレジェンド巡りしてんだよ、って話ですよ。幻の名盤とかさ。そりゃ今の音楽だって古い歴史の上で成り立ってることは分かりますよ。でも、表紙やメインの記事がいつまでもマイルス、コルトレーン、ペッパーじゃ駄目でしょう。生モノなんですよ、音楽は。どんなに偉大な音でも、死んだ人をいつまでも追いかけてもしょうがない。

とはいえ、ジャズ関係の雑誌って少ないから、どうしてもコレに頼ってしまうところはあるんだけどさ。ぴあなんかに載ってないライブのスケジュールも分かるし。別に行くわけでもなんだけど、知己の現状確認というか。色んな人が、まだ生きてて良かった。

記事の中に、坂本龍一が監修する「schola(スコラ)」の第2巻のテーマに「ジャズ」が選ばれ、山下洋輔大谷龍生氏と「ジャズとは何か」について語る鼎談が載ると書いてあった。面白い事に、坂本のジャズとの最初の出逢いは、「小学6年の時にラジオから流れるプーさんやボサノバを初めて聴き、その面白いハーモニーに魅せられた」のがキッカケだと言う。そして、新宿中のジャズ喫茶を巡ったり、表のピットインに毎日通ったりしていたのに、ジャズというのはどういう音楽なのか、なかなか腑に落ちないのだという。

そりゃそうだ。この間、彼のライブに行ってつくづく思ったけれど、あの人は体質的にジャズとはかけ離れたところにいる人だ。たとえどんなに即興で弾いたとしても、根本的に全然違う。ベツにそれが悪いと言っているのでは、勿論ない。ただ、あれほどジャズに近い位置にいながら、そのセンスが全くないということが、少しオドロキだった。

山下洋輔達との鼎談は、坂本の「ジャズとは何ですか」という問いかけから始まるという。これは面白そうだな。出たら買ってみようっと。