ニノ舞台の抽選結果が出て

悲喜こもごもですな。倍率が高くてほとんどの方は外れているみたいだけれど、色んな願掛けが功を奏して見事当選!な方もいらして喜ばしい。

FCからの案内ではニノが出演することしか書いてなく、いくらなんでもズイブンだなぁと思っていたが、演出家や共演者が分かってきた。ニノはまた殺人者の役なんだなぁ。これで、「天城越え」「青の炎」に続いて三回目か?死刑間違いナシだわね(笑)。

そして、母親役もまた秋吉久美子なんだなぁ。私はワケあって、彼女のデビューのきっかけとなったオーディション会場で、高校生だった彼女に会ったことがある。色んな人が来ていて面白かったが、彼女のインパクトは絶大だった。

まず、Tシャツにノーブラである。その頃はヒッピー文化の名残がまだあった時代なのでノーブラの人自体はそう珍しくもなかったのだけれど、それにしても彼女は胸が豊かなのでかなり目立っており、審査員だった吉田拓郎なんか大喜びだった(ように見えた)。そして、母親とケンカして家出をして来たとかなんとか言いながらも、自由奔放な母が大好きだとハッキリ言っていたのも印象的だった。それにとにかく彼女は、オーディションを受けた人達の中で誰よりもガッツがあった。どうしてもこの役が欲しい、というのが他の誰よりも強く見え、何を質問されても大声でハッキリ、個性的な答えをしていたと思う。多分この人が受かるんだろうな…と思っていた。結果的には彼女は次点だったんだけれど、その時に主役を得た人はもう女優業はしていないようだし、秋吉さん(という名前ではなかったと思うが)の方が今も活躍しているのは、さもありなんと思う。女優になることに、とても情熱が感じられたから。

母親役にして「魔性の女」らしいけど、そんな感じのところは当時からあったな。ニッコリしてこちらを見ているので話しかけようとすると、サッと視線を外して近づけないようにする、そんなツンデレな感じの人だった。20代前半の頃、オトコ友達のHに理想の彼女像を聞いたら「秋吉久美子」と言うので、「え〜っ!?ワガママそうじゃない?」と言うと、「あのワガママに翻弄されたいんだよ」と言っていた。オトコって、そういうものらしい。

ともあれ、この舞台、DVDになればいいな。ニノの殺人鬼役、やっぱり見てみたい。

10周年ということで、もしかしたら事務所は本人のやりたいことをさせているのではないかと思う。元々ニノは舞台の演出家希望なんでしょ?舞台がやりたかったのかも。すると大野くんは、グローブ座ぐらいのハコでソロコンなんてこともあり得るのかなと思ったりするけれど、どうなんだろうね?