足が悪い、足が悪いと

言っているけれど、こう見えても身障手帳4級保持者である。今は大丈夫だが、3年前に手術するまでは跛行、つまりビッコだった。先天性股関節症の後遺症が、トシを取ってから出て来たのだ。幸い、MISという手術で非常に短期間(私の場合13日)に職場復帰出来、人口股関節であることもほとんど自覚しないまでになっていたのだが、今回の旅行で思い知らされた。出国時の身体検査に引っかかったのである。

金属探知機が、ワタシの腰の辺りでいつまでもビービー鳴っており、あれ、コインでも入ってるかな、と最初は暢気に構えていた。が、検査官の女性は「怪しい奴!」と断定してワタシを別室まで連れて行き、また探知機を当ててピーピー言わす。ほら、早く白状しなさい!という顔付きである。その段階でもまだ、え〜っ?ケータイの金属塗料でも付いているのかしら…とバカなことを考えていた。ズボンを脱げといわれ、ナゼこのような目に…と思いつつパンツ姿を見せてから、漸く、あっそうだ、ワタシの股関節は金属が入ってるんだったと思い出した。患部の傷を見せると、検査官はようやく納得してくれた。

はぁ〜。でも、この手術を終えたとき、真っ先に思ったのは、「これで海外旅行に行けるようになるな!」ということだったが、三年も経って漸くそれが実現したんだな。そういえばそろそろ、年に一度の定期検診に行かなければ。そして、執刀の先生にお礼を言わなくっちゃね。