競馬のジャパン・カップを見た。

残念ながらテレビでだけど。ナニゲに今日は何かG1レースでもあるかなと思って新聞を見たら、ジャパンカップだというのでもうそんな時期かとオドロキながらも、慌ててテレビを点けた。

元ジョッキーの岡部幸雄さんが解説をしていて、懐かしかった。私が初めて生で競馬を見たのが、岡部さんが鞍上でトーカイテイオーが勝ったジャパン・カップだったのだ。あの頃は武豊がすごく話題になっていたけれど、私は岡部さんを見て、中年でもこんなにカッコイイ人がいるんだ!って凄く嬉しかったのを憶えている。当時のおじさん騎手の中には、柴田政人さんとか河内洋さんとか渋い感じの人達が居て、大好きだったなぁ。騎手の人達ってのは、ある意味ジャニーズと似ている。というのも、大方は中学を出てからすぐ競馬学校に入ってそのまま騎手になるという、言わば純粋培養みたいな人達だから、純朴さがそのまま残ってる感じがするのよね。

あの日は雑誌の編集をしていた友人と、そのボーイフレンドだった医者の卵と、私の同僚だったプログラマーと4人で行ったのだけれど、私とプログラマーは初めての競馬観戦だった。初めての競馬が世界中の良馬と騎手が集まるジャパン・カップだなんて難し過ぎる、というのは後で分かったことだった。尤も、今ではクラシックレースにさえ外国産馬が出るから、どのG1レースも予想が難しいけれど。

今日の出走馬はすごい豪華な顔ぶれだったみたいだけれど、パドックの段階で、これはウォッカが勝つなとピンと来た。たま〜にそういうことがあるんだけど、馬体にオーラが出てるっていうか、見た途端に、あっ今日はこの馬だ!って分かる時があるのよね。十数年前、サクラチトセオーが勝った秋の天皇賞の時もそうだった。ちなみに、あの時は馬券を買って、払い戻し金でホットカーペットを買ったんだった(笑)。その前の皐月賞ではジェニュインで自転車を買って、自転車にジェニュイン号とつけたのだったなぁ。

今は馬券が買えない状況なので、純粋にレースを楽しんだ。スタートして直ぐの位置取りと走り方を見て、やっぱりこれはウォッカが勝つと確信した。最後はヒヤッとしたけれどやっぱり勝って、泣いている馬主さんだか関係者を見ながら、色んな意味でこれに賭けていたんだろうな、と思った。競馬ってそういうニンゲンの生活感が垣間見えるところが、また好きだ。

でも、今年はデットーリ(騎手)が出ていなかったのが残念だった。またいつか、デットーリジャンプが見てみたいな。