『変身(カフカ)』を観た。

森山未來、すごかった。出て来て最初の動きからド肝を抜かれるような滑らかな動き。お能のような歩き方。ああいう空気みたいに軽い動きを日本人の洋モノで観たのは、勅使河原三郎のダンス以来かも。そして、変身してからもまるで虫だった。役者は体(動き)と声が良くないと、とは良く言ったものだ。自在に自らの体を操れる森山くんには感動した。当地では珍しく、ほぼ全員がスタンディングオベーションだった。当然だよなぁ。

原作を読んだのは18〜19歳のことなので、細かい事はもう殆ど憶えていなかったけれど、ああいう筋書きだったんだなぁ。装置がとてもモダンでシンプル。上手く使うもんだなぁと思った。効果音もとても良かった。

土曜日には、仕事が終わってご飯食べた後で例の美味しいケーキ屋に言った。毎回違うケーキを食べ較べるという無粋なことをやっているのだけれど、最初に食べたキャラメルコートのが一番美味しかったなぁ。

車で自宅にもどる途中では、我が家から車で5分程の川縁の桜が満開で、天気が良かったので花見客も結構いた。日曜は生憎の雨だったけれど、市内の桜も爛漫で見事だった。母の命日だったので墓参りにも行ったが、墓の近くの民家の庭の桜も満開だった。週末までまだ散らないでいたら、車から降りてじっくり花見をしたいなぁ。