ケンタッキーフライドチキンは

ファストフードの中ではけっこう好物である。マックでハンバーガーを食べたいと思うことはほとんどないけれど、KFCは無性に食べたくなることがあり、そうなると何度か続けて行ったりする。で、次にまた行こうかなと思って、ふとあの脂っこさを思い出すと胸やけがしそうになり、やがて行かなくなるというパターン。2〜3年前まで、そうしてたまに行っていたKFCの店が潰れて以来、つい最近まではわざわざ遠くまで食べに行くことはなかった。でもこの春、テレビで旨味チキンのCMを度々見て久し振りにKFC熱が高まり、ついこの間まで毎週のように食べていたのだ。そのブームもそろそろ去ろうとしていたところにこの朗報である。また通うことになるのか。辛いのはあんまり得意じゃないんだけどなぁ。

KFCの1号店は1970年の名古屋らしいけれど、東京で初めて食べた時のことは良く憶えている。笹塚のアパートに居た時に新聞の折り込みに、確か幡ヶ谷店(か初台?)だったと思うが、「It’s finger lickin’ good.」と書いてある開店の案内チラシが入っていて、lickingってどういう意味だろうと思って英和辞書を調べた。そして、なんだか食べた事ないくらい美味しそうだなと好奇心一杯になって、チラシの地図を頼りに行ったのだ。その味は、本当にこんな旨い鶏肉食べたことないやと思うほど衝撃的で、まさに指まで舐めちゃう美味しさだな、と思った。値段的には高目感があるものの、暫く何度か通ったんじゃなかったかなぁ。でも、慣れもあるのかも知れないけれど、あの頃に衝撃的なまでに旨いと思っていたような味わいは、数年後にはほとんど感じなくなっていたけれど。

ケンタッキーという場所にも憧れがあり、いつかケンタッキーダービーとヨットのアメリカス・カップを見て、KFC本店でフライドチキンを食べることが、長年の旅の夢の一つでもある。

それにしても言霊だったのか。言ってみるもんだわ。