ニノの誕生日という

めでたい日にもかかわらず、17日は神尾真由子のコンサートに行ってたのだなぁ。

まぁ〜衝撃的な演奏だった。日本の若手バイオリニストって優秀な人がいっぱいいるようで、庄司沙矢香とか五嶋姉弟も大好きなんだけど、衝撃という点では神尾さんが一番だったな。3年前に初めてテレビで聴いた時には強靭な音に圧倒されたのだけれど、実際に聴くと非常にニュアンスに富んだ情動的な演奏で、最初っから心臓を鷲掴みされた。

驚いたことに高音になるとものっそ音程が悪かったり、時にテンポが走り気味のような気がしたんだけど、結局はそんなの関係ないと思えるほど魅力的な演奏なのだった。すごいな。

共演の、フィッシャー率いるブダペスト祝祭管弦楽団は、これまで聴いたオケの中では地味というかフツーというか、悪くないけど特別良くもない、みたいな感じ。それに、シューベルト交響曲8番「ザ・グレイト」って第4楽章聴いてやっと、ああそういえばこの曲なら聴いたことあるなと思ったけれど全体的には馴染みがなくて、正直こんな田舎でこんな時代にこのような牧歌的というか前時代的大曲を聴いてもなぁ…という気持ちだった。演奏する方は面白いんだろうけれど。

あ、ちなみにこの楽団は女性メンバーが割と多いんだけれど、意外に腹部のたるんでいるヒトが多かったなぁ。みんな黒の衣装着ているから目立つのよね。やっぱり座ってばかりいるとそうなりますよね、と我と我が身を振り返りつつ納得というか同情。

それにひきかえ神尾さんは、若いだけあって二の腕が細かった。もう二度とワタシは、あのような腕にはならないのだなぁ。