JALのCMに嵐の

新しいアルバムから「movin' on」が使われるらしい。なんだか嫌な感じだなぁ。汚れ切った企業イメージを刷新させるために、嵐を利用されるような気がする。例えば数年前、三菱自動車リコール隠し問題があった直後のCMに武豊が出た時は非常にガッカリしたものだけれど、そんな感じ。少なくとも翔くんは、このCMの話があった時に戸惑ったのではないかしら。ウチの姉は昔から日航嫌いなのだけれど、山崎豊子の『沈まぬ太陽』を読んで以来更にアンチ日航感が強くなっているので、嵐のCMに出くわした時の反応を予想すると、今からとても憂鬱だ。

でもまぁ、会社組織も大きくなればなるほど大変だわな。一昨日の晩、お中元を持って伯母とその嫁さんが来たので親戚の人達の話を色々していたのけれど、聞けば従弟の一人が地元の結構大きい会社の取締役社長になるというので、姉ともどもオドロいた。それで、出世する人としない人の違いってどこにあるのかねぇ、という話になって、そう言えばあのコ(従弟)って子供の頃からはしっこい(抜け目がない)ところがあったよねぇ、などと言っていたのだが、実はワタシが高校の時に一時的に付き合った男子も今とある上場企業の社長になっていて、以前、WEBで企業インタビューに応えているのを読んだことがある。彼は高校の頃からその会社の社長になると公言しており、それはとてつもない夢のようでありながら、なぜか非常に人望の篤い人でもあったので、彼ならそれを実現するのではないか、と思われてもいた。もっとも私自身は、この人なかなか策士だなという思いも抱いていた。

彼のインタビューを読むと、途中までは他の人となんら変わらない程度の出世振りだったのに、ある時、社長にあててその会社の問題点について何十枚もの手紙を書き、それから急に重役に抜擢されたらしい。やっぱり、あの人らしいなぁと思った。というか、それくらいのことしなきゃ、人と同じようにフツーのことだけやってたら、息子でもなんでもないのに社長になんかしてくれないのである。それだけの手紙を書けるということは、勿論会社に対して非常に情熱があったのだろうけれど、それをちゃんと形にして伝えることが必要なのだ。そして、重役になってからは色々手を汚して来たらしい文書(告発文)も、やはりWEBで目にしたことがある。真偽のほどは分からないけれど、まぁ何万人もの人を抱えていたらそういうこともあるのだろうなぁ、とは思う。社長になったなんていうと聞こえはいいけれど、従弟もそうやって苦労してるのかなぁと思うと、なんだか不憫ですらある。

ワタシ自身はまったく上昇志向がなく、むしろ一生ヒラでいたいと思って来たのだが、それでもトシ取るとイヤでもなんかかんかやらされて、あ〜ヤダヤダ…と思いながら仕方なくやっている。どうして世の中、リーダーシップばかり求められるのかしら。全員がリーダーになってもしょうがないだろうにと思うのだけれど、そんなことを言おうものなら「やる気がない」と言われてしまうからなぁ。
ええ、ないんですけど、なにか?