連休なので映画でも

見に行こうかな、と思う。『大奥』は予告編の動画を見たら、やっぱり封切りで見ようという気になって来た。原作が漫画だというので敬遠してたんだけど、女将軍吉宗との初対面のシーン(総触れ?)のニノの表情が結構リアルっぽかったので。他にも色んな場面で「さすがニノ」なところがあるのかも知れないし。でも封切りは10月だからまだ見れないな。

どういう訳か最近、洋画を封切りで見ようという気が起きないので、『悪人』にしようかな。深っちゃん好きだし。主役が妻夫木くんじゃあ、どうせ感情移入しやすそうな悪人ぶりなんだろうけど。

それにしても、「悪人」ってどういう人のこと言うのかな、と思う。まぁ、本物のマフィアとかは置いといて。

昨日、押尾被告のニュースを見ながら、どこまでも卑劣なヤローだとか、反省が微塵も感じられないとか、刑が軽過ぎるとか言って憤慨している姉達に同調しながら、というかむしろ率先して罵りながらも、心のどこかで「ほんとにそんなにこの人は悪い人なのかな…」と思ったりもしていた。それは、実はあのドラッグは女の人が持って来たのでは?とかいうことではなくて、もしあの判決文の内容がすべて事実だったとしても、という意味で。彼女が死亡した後の彼の行動は本当にひどい。最初の内は多分、本当に自分自身の「保身」だけだったのだろうと思う。でも、こんなに長く日が経つ内には、一度や二度は完全に自分の罪を認めた瞬間があった筈だと思う。なのに、最後まで認めないのは何故か。

昔、とても好きだった俳優さんが撮影中に車で交通事故を起こし、相手が怪我をしたのにそのまま逃げたということがあって、とてもショックだった。ただ演技が好きというだけでなく、すごく人望の篤い人でもあったので。でもファンだったから、あぁきっと彼は繊細過ぎるから混乱して逃げてしまったんだろうな、と肩入れして納得してしまっていた。そして、人格者っぽいあの人ですら咄嗟にそんな行動をしてしまうのだから、自分もいざとなったらどうなるか分からないもんだな、と思ったりもした。

何かしら法に触れるような罪を犯して発覚したとしても、天涯孤独の身だったら罪を認めるのは容易いだろう。でも、自分の親や子を始めとする家族・縁者に末代まで恥をかかせ苦労をかけることを思ったら、例えクロでもシロと言い張ってしまうかも知れない弱さや恐さって、案外誰にでもあるんじゃないかしら。勿論それは、だから許されるっていうモンダイではないんだけど。

ああ、話がまた支離滅裂になってきたけど、要するに「悪人」と「善人」(または「普通の人」)とは紙一重ってことです。そして、発覚したら困るようなことはやらないようにしよう、ということです。ええ。(って、ムリヤリな結論)