紅白司会

などとはツユにも思わず、自宅に帰ったのは夜8時近くだったので7時のニュースは見逃した。そういう場合は9時のニュースを見るのが常だが、なぜか昨日に限っては見ず、村上龍の「カンブリア宮殿」を見ていた。好きな番組の一つだ。

昨日は宝島社(の社長)を取り上げていた。最近、本屋に行くと必ず見かける、ブランドバッグ付きの女性雑誌を売り出して、年商を一年で1.5倍にしたんだとか。そうだろうなぁ。ワタシでさえ、好きなブランドの付録が出たら一度買ってみようかと思うくらいだもの。まだ買ったことないけど。

ただ、私などは宝島というとやはり初期のサブカル的な、ちょっと変わった面白い雑誌という印象が強く、実際よく買ってもいた。昨日の番組でも、キヨシローやプーさんの写真なんかが載ったページを披露していて懐かしい限りだったけれど、それ故にこそ、あのブランド袋物が付録の女性雑誌が宝島の出版だなんてと、驚いてしまった。こうした戦略をとることになった理由は、「宝島」や「別冊宝島」の売り上げがジリ貧だったから、とにかくマーケティングからやり直すという女性社員の意見を柔軟に取り上げたからのようだが、それにしても大胆なイメージチェンジだ。

今では同じように色んな付録をつけた雑誌が大流行りのようで、あんなかさばる物を取り扱う店員さんも大変だなぁと思うワケだが、付録をつけてでも本屋に客足を向かわさなければ、サイバー読書ばかりになって、もう二度と出版業界は立ち上がれないという危機感が社長にはあるようだ。

付録で釣るなんてなんとなく邪道のような気がしたけれども、元々雑誌は付録で保って来たのだと言われてみると、そう言えば自分も小さい頃から学習雑誌の付録を楽しみにしていたものだし、食べ物でもなんでも商品というのはプラスアルファの楽しみがあった方が売れるに決まっているのだ。新しい発想というより、原点回帰なのかも知れないなぁ。

ちなみに、本屋さんはこういう戦術を持った人達がいる限りなかなか廃れないとは思うけれど、最近T○UTAYAに行く度に、レンタルCD/DVDの方はもう末期症状かと思う。でもその中で、うちらのようなヲタが初回限定版なんてものにコダワリを持っている限り、CD業界の存続に一役買っているのかも、そういうことをジャニーさんは目論んでいるのかも、という気がいつもしてしまう。

それにしても、AKBにはやられたなぁ。初動82.7万枚ですか。女子より男子のヲタの方が、圧倒的に多いってことですかねぇ。