別冊宝島「ウィキリークスの真実!」

先週末、オリスタと一緒に別冊宝島ウィキリークスの真実!」を買った。全ての情報をleakすることが良いのか悪いのか、ちょっと分からないところがあったから。

ハッカーと呼ばれる人達のことが最初に話題になった頃、この人達はどうして自分たちの能力や技術を社会のために使おうと思わないのかしらと思っていたが、WLの創設者アサンジ氏のインタビュー記事を見る限り、むしろ妥協無きジャーナリストとしての行動として捉えても良いように見える。少なくとも、いたずらにシステムに入り込んで破壊して廻るような人達とは一線を画しているのだ。

ベルリンの壁にしろ、ソ連崩壊にしろ、長年にわたって膠着状態が続いていたと思ったら、あっという間に体制が変わってしまうというところも見て来たので、今回、北アフリカや中東の各地で起こっているネット革命と呼ばれている民主化運動なら、もっと早いスピードで拡大して行くんだろうなぁと思っていた。でも、カダフィのようなそれこそ「狂犬」に、金=生活で牛耳られている傭兵や国民がいる限り、更に状況が悪化して行く可能性もありそうで、本当にリビアの反体制勢力の人達が痛ましい。早くなんとかしてあげられないのかしらと思うけれど、石油の利権がからんでいるからか、どの国ものらりくらりしているのがまた腹立たしい。

いずれにしろ、ネット上の情報開示のお陰で、いまや中国や北朝鮮の体制にまでホコロビの兆候が見えるようだ。まだ中国のほんの一端しか見たことのない私だけれど、やっぱりあの国では心の底から笑ったり旅を楽しむ気にはなれなかった。いつかあの国の体制が変わることを望んではいたけれど、「ネット革命」の流れが押し寄せて一気に状況が変わるとしたら、本当にネットっていうか、開示される情報の力って凄いと思う。

でも、経済的な打撃は日本も免れないんだろうな。とりあえずガソリン代がバカ上がりで困ってはいますが、中東の人達の辛苦に較べたら、仕方がないよね。