しやがれでダンス

が見られると思うと、やはり期待は倍増していた。この間もまつもっさんとニノが木村タエさんと一緒に踊っているのを見て楽しかったのだが、正直「木村さんの方がずっとターンがきれいじゃん…」とか、出来映えに対しても「2時間以上練習してこれか…」と、ちょっと欲求不満が残っていた。でも、今回は30分にしては充分な成果だったんじゃなかろうか。特に、あいばさんのマイケルダンスなんていう珍しいものが見られて、得した気分。さとし君も、いつになく(テレビではの意)頑張っていたじゃないの。これから、コンサートでもタップを披露してくれたらいいのにね。

昨日は知念ちゃんが高校卒業だったようだけど、進学はしないみたい。残念な気もするけど、歌にダンスにこれまで以上に大活躍するつもりなのだろうと考え直した。ベンキョウは、したくなった時にいつからでも出来るもんね。期間限定といいながらNYCボーイズとやらは続いているけど、おおのくんと知念ちゃんの期間限定ユニットが見たいです。

しやがれが始まるまで、NHKの「マイケル・サンデル 究極の選択 『お金で買えるもの買えないもの』」という番組を見ていたのだが、イロイロ考えさせられた。ゲストに古田敦也さんや斉藤慶子といった、これまで自分が「常識派」と思い込んでいた人達が、インド人女性による妊娠代行サービス(いわゆる代理母。遺伝子は依頼人である夫婦のもので、子宮を貸すだけ。インドでは合法的で、7千ドル払えば依頼人夫婦の子供を産んでくれ、そのお金で10年間生活できるという)や、もし戦争になったらお金を払えば自分の子供の代わりに誰かが行ってくれるサービスがあるとしたら?という質問に、利用するかも知れないと言っていたのが衝撃的だった。

前者については、インド人の留学生が「(代理母は)売春婦と同じように、搾取されている」と発言し、それに対してSHELLYという時々見かけるタレントが、「彼女達の貧しさを知ったらそんなことは言えない。自分はそのインドの代理母達が入所する施設を直に見学したが、彼女達は出産までの間に有益な教育を受け、人の為に役立っている。売春婦と一緒にするのはあまりにも失礼」と反論した。インド人留学生はそれに対し「売春婦を擁護する人も『人の為に役立っている』と言うが、構造は同じ」というようにまた反論していた。

ワタシは、なるほど留学生の言う通りだと思った。施設で色んな教育を受けるのは結構だが、そのことと、貧しいが故に子宮を貸すことで生活することとは別問題だ。まずは社会的な施策で貧しさをどうにかして、その上で代理母をしても良いというなら(それはそれでまた倫理的な議論が必要だろうが)お金を媒介しない形で行えばよい。これは、臓器移植と似たようなものではないかなぁ。ヒトの、というか動物のイノチや肉体のことにお金が絡むのは、やはり抵抗がある。私は犬猫の売買にさえ、反対な方である。

もっと恐いのは、自分の息子を戦争に差し出すくらいならお金でよそのコを、というところまで市場原理に毒されているニンゲンの心だ。それが親心だなどと言わないで欲しい。勿論それは極論で、そもそもそんな if には答えられないというのが古田さんの話だったけれども、「周りがそういう状況だったら」などと、自分の考えでなく周囲がそうならヤブサカでないと思っている風なのも気にかかった。そんなことでどうするのだろう。周りが戦争といえば戦争、異人種弾圧だといえば弾圧…etc になるではないか。

だけど、こういうことって突き詰めればどんなモンダイにも当てはまるのかも。究極的には自分(や家族)さえ良ければいいと考えるのが、悲しいけど人間の業なのかなぁ。