「息もできない(韓国映画)」

を見た。映画ももうダウンロードして見る時代だけど、毎月ディスカスで送ってもらって、予告編の中で面白そうなのがあったら予約している。映画好きの嵐友のブログを参考にさせてもらうことも多いけど。

恋愛映画なのかなぁと思ったら、さにあらず。暴力の世界に育った二人が偶然出逢って、互いに救いを見いだしたかと思いきや…という。まぁハッピーエンドになってもマズいような、ひどい境遇に育ったとは言えあまりにも暴力的な主人公ではある。が、それだけに切ない。

こういう映画を見ると、お隣の国なのに韓国のことも良く知らないんだなぁと思う。主人公はヤクザまがい(借金の取り立て屋)なので特殊な状況には違いないから、それ自体で韓国がどうこうというんじゃないけど、ヒロインの父親がただの認知症じゃなくてベトナム戦争体験の後遺症で精神疾患に罹っているらしいところとか、ハッとさせられる。一緒に観ていた姉は何回も韓国に行っているので、「あの国も北朝鮮の問題だけじゃなく、アメリカとの関係でもすごく悩んでいるのよね」と言っていた(アメリカが戦争を始めると、駆り出されてしまう)。なんだかんだ言っても、日本は憲法9条に守られているのだろう。

ヒロインの弟役の人はどこかで見た顔だなぁと思っていたら、チュモンに出てたらしい。どの役の人も、ほんとに役のイメージにぴったりだった。というか、ぴったりに思わせるような役作りをしてるんだろうな。

「面白かった」という言葉は憚られるけれど、韓国映画が嫌いな人でも一見の価値はあるかも。