夜中に、一人ファッションショーを

した。そんなことするの、ン十年振りじゃないかな。もうすぐ北海道に行くのに、何を着て行けばいいか分からなくてさ。少し前までは寒かったのに昨日からエラく暖かくなっちゃって、13日からはどうなるか分からないんだけれど、暖かいと言っても一応北海道。コートや手袋やマフラーは欠かせないらしい。でも、皮でも毛糸でもない手袋って?

ズブズブの雪の可能性もあると思い、実は長靴を一足新調したのだ。冬のお出かけの時はいつも黒のショートブーツを履くのだけれど、雪だったら履けないでしょ。こう見えても東京に居た頃、とくに30代になってからは靴の凝り性だった。当時の同僚で、ワタシが「この人、随分いい靴いつも履いてるな」と思った人に、暫くぶりで会った時、逆に「アナタはいつも面白くて良い靴を履いてたよね」と言われたくらいなのだ。

もっともその理由は、よほどチャンとした靴を履かないと、きちんと歩けないからだったんだけれど。もっと若い時、二十歳前後の頃は、見た目のカッコ良さと値段だけで安い靴を履いていたけれど、ある時、歩いていて吐き気がするほど気分が悪くなって、どうやらそれは足に合わない靴を履いているせいだと気がついた。それ以来、気をつけるようになったのだが、終いにはそれが嵩じてイタリアものだの、ドイツものだの買うようになった。服は安物でも、靴には3万円ぐらいかかってもしょうがないかな、と思っていたのだ。

ところが田舎に帰って来たら、雨だの雪で年の半分は長靴である。靴のお洒落なんて、してもしょーがないのだなぁ。代わりに、長靴に少し凝らざるを得ない。ちなみに私は随分前から梅雨シーズンには園芸用のブーツを履いているのだけれど、最近は職場にもそういう人が多くなったし、可愛いデザインのが色々出てるみたい。今回はネットでウェスタンブーツ風の焦げ茶の長靴を買ったのだが、これがなかなか良かった。長靴で8000円弱はチト高い値段だけれど、「高い買い物」ではなさそうだ。

そして足下に合わせて、着るものを選ぶのである。服は古着で買った安物ばかり。古着って、え!?というくらい安い掘り出し物がある。そして、普段買わないようなものを安さに釣られて買うんだけれど、幅が広がってそれもいいんじゃないかと思うの。大連に行った時も最初はコッパンだったけど、二日目から古着屋で買ったインド製のロングスカートを穿いた。地元ではそういう物って着ないんだけど、旅先だと着れるっていうね。

で、一人ファッションショーをした結果、最大の問題点はやっぱり腹だった。どんな洒落た服を着ようが、こんな妊娠五ヶ月腹ではね…。ああ、あと一週間で、この出っ腹はどーにかなるのか?(ならんと思う)