生け花展に行った。

まぁ〜作品も多かったが観客の多いこと多いこと。ワタシらのように親類縁者も多いのだろうけれど、生け花人口自体も多いのだろうな。

ワタシのように美的感覚皆無かつ風流を解する気持ちもほぼ皆無なヤカラでも、あれだけ多くの作品を見せられればサスガに、花を生かすも殺すも活け方次第なのだなぁ、ということぐらいは分かる。特に姉の師匠の作品は飛び抜けて勢いがあるので、名前を見なくてもすぐ分かるし、こいつぁスゴイと毎回思わせられる。家元の作品も今回は良かったが(いつもはそんなに好きでもないんだよね)、もしかしたら姉の師匠は家元以上なんじゃね?と思う。…って、そんなこと言っちゃあいけません。花の世界も歌舞伎界のように、血縁ばかりでなく優秀な人を養子にしたりしてレベルを保ったりしているのかしら?鷹が鷹を生むとばかりは言えないだろうに。

初めて知ったのだけれど、姉は今「正教授2級総華監」という格で、2級というからにはその上に1級があり、その上に華督という、彼女のお師匠さんクラスがあるのであった。姉の「正教授2級総華監」クラスの人だって、ごろごろいるのよ。まぁ、家で見ている限り姉の生け花はピカイチだなと思って来たのだけれど、上には上があるものだ。

姉が今回どんな花を使ってどのように活けているかは知らなかったので、見てみると意外に思えた。あまり、家には活けてなかったようなタイプで、二鉢(という数え方でいいのか?)で一つの作品を表現していた。シロートなりに思うことも色々あったけれど、口にすると馬鹿にされそうなので黙っていた。今はやっていないが真ん中の姉も昔少しだけ生け花をやっていたので、長姉の解説をふむふむと聞きながら時間を掛けて見ていた。真ん中の姉は師匠の生け花は「隙がなさ過ぎて」あまり好きではないのだという。

綺麗っちゃあみんな綺麗だったけれど、本当言うと、あんまり生け花って好きじゃないかも。剣山に「前に倣え!」とばかりに一列に突き刺してある花や、ムリヤリ波打たせてある葉っぱなんかを見ていると、なんだかイタタマレない気がする。一輪挿しなどにそっと一輪、椿の花かなにかが挿してあるのが、一番きれいな気がするんだよなぁ。