ショコラティエ

昨日はかねがね気になっていた地元で最もチョコレートケーキが美味しいという店に行って来たのだが、しやがれでも希子ちゃん、そして来週もさとみさんというショコラティエゲストで、なんという偶然。「失恋ショコラティエ」自体は、1〜2度しか見なかったけど。希子ちゃん、「ノルウェイの森」でなかなか良かったんだけど、そんなに痩せるほど緊張してたなんて知らなかったなぁ。

以前ここに書いたケーキ屋さんも、生クリーム系はホントに美味しいのだけれど、生チョコレートケーキだけはしつこい甘さて、もう3日は甘い物食べたくない!と思うほど。でも、チョコ自体は高級なものを使っていることは分かる。きっと、スポンジとのバランスなんだろうなぁと思いつつ食べログを検索してみると、チョコレートケーキで非常に評価されている店が。もっとも、そこでの評価が当たっているとは限らないというか自分の嗜好とは異なる可能性も充分あるのだが、職場とあまり離れていない所でもあり、行ってみることにした。

昼下がりだったがまだ昼食を食べていなかったので、丁度うまいという評判のそば屋が隣にあり、ざると天ぷらを食す。ん、確かに地元で食べたことのある蕎麦では一番かも。でも東京で一度、当時の彼氏に車で連れて行ってもらった郊外の、林の中にあるそば屋には及ばないなぁ。その店は、名前すら憶えていないけれども。天ぷらはサクサクして美味しかった。

非常に目立たない場所にあるにも拘わらず、チョコ屋に入ると既に人だかり。やはり食べログで評判だからだろうか。ややセレブっぽい感じの人達が目立ち、お持ち帰りでケーキやチョコの詰め合わせなどを買っている。ケーキのデザインはクロトも素晴しいけれど、ここはもう少し現代っぽい感じに洗練されており、どこかユーモアもある。後で食べログの記事をよくよく読むと、どうやらここのパティシェはYMOのファンらしく、ケーキも坂本や細野さんをイメージして作ったものがある。ちなみに、この日私が注文したのはクロトとの違いを確かめるためのコッテリした生チョコものだったのだが、坂本へのオマージュ品だったようだ。

うちでは姉がよくケーキを作ってくれ、外のものを買って行っても彼女はあまり食べないので、店内でお茶しながら食べることに。クロトは明るいスペイン風といったイメージの内装だが、この店は重厚なアンティークの家具。どちらの店もBGMはジャズで、この日はマイルスグループの「枯葉」や、曲名忘れたけど言わばジャズの初心者が聴くような古い曲ばかり流れていた。クロトでは時々最新の曲が掛かったりして、思わず「今の曲なんですか?」と訊ねたこともあったほどだから、ジャズ好きの私としては思わぬ情報源となることもある。でもまぁ、ジャズ喫茶じゃないんだから、そこまで要求するべきではないわね。

さて、肝心のチョコレートケーキはというと、思ったとおり味自体はクロトと格段に違うというほどではなかった。どちらも、ああ高級チョコってこんな味なんだなぁという。ただ、この店では生チョコの部分は表面だけにしてあったので、少なくともチョコレートケーキに関してのバランス感覚が上手なのだろうなぁ、と思った。紅茶も非常に美味しかったが、高いのでビックリした。小さな土瓶みたいな容れ物で出て来て二杯は飲めるからだろうけど。まぁ、雰囲気代かな。

帰りに、フルーツタルトとチョコの詰め合わせを買った。チョコは10個入りで一粒200円強の計算になるので一日一粒にしようと思っていたが、なんのことはない美味しくて二日目の今日にはもう10個全部食べてしまうという無粋なことをしてしまった。フルーツタルトも非常に美味しかった。

こんなことをしていたら金欠病と糖尿が懸念されるので、少なくとももう二度とチョコの詰め合わせは(自分用には)買わないことにしようと思う。でも、これから何度でも通って全てのケーキを食べ尽くしたいと思う、そんな店をまた見つけられて嬉しい。

5月末にはまたどこかへ一泊旅行でもしようと思ってたけど、まだ地元で入ってみたい鮨屋なんかもあるし、暫くは地元探検しようっと。