もう迷宮は

置いとくとして。

前半は結構楽しかったんだよな。西の仮名ちゃん達3人を最前線で見つめるニノの目がキラキラしてて、こんな顔で見つめられて、よくこの娘たち平気で歌ってられんな、なんて思いながら見ていた。講説と「妹よ」を歌った時も、ン?妹がいるのはショーちゃんだけだよねぇ、彼にはこの歌のような実感があるのかなぁ、なんて思ったり。

昔、丁度「妹よ」が流行っていた頃の職場がとある開業医で、院長には高校生と中学生の兄妹がいた。ちょっとした兄妹喧嘩みたいなのをしていることがあっても、兄は妹のことをすごく大事に思っているのが分かったし、妹も、ワガママな感じの女の子だったけど、やっぱりお兄ちゃんがすごく好きだっていうのがよく分かった。で、その兄が一人の時、「妹よ」をしみじみ聴いているところに遭遇して、なんだかジンと来たことを憶えている。

でも、そういう典型的な兄妹愛が垣間みれるのって、珍しいことなのかも。ショーちゃんだって内心はどうか分からないけど、表面にそういう兄的な気持ちを出すのは照れ臭いかも知れないしね。

・・・などと書いていても。

今回の「事件」で、彼らに過大な期待を持っていた自分に気づかされたな。単なるアイドルだと思いたくなかった。考えてみれば去年の「果てない空」だって結構ヒドくて、ガッカリしたんじゃなかったか。「妹よ」だって、ベツに良かった訳じゃない。ハモリもできないし、アイドルとして最低ラインっていう感じ。

なかなか歌の実力がつかないのは、口パクが多いせいだというアンチの声もあったけど、ほんとにそうだったら、やめなきゃね。ちゃんと歌っていなきゃ、なかなか声は出て来ないもんだよ。

ほら、また期待してる。仕方がないな、期待も愛情の一つの形なんだろう。でも、最低ラインすらキープ出来ないんだったら、やっぱり気持ちは離れると思う。夕べ見ていた時の「怖さ」は、これだったんだな。